今回は、ナールスエイジングアカデミー編集部の
「ゼラニウムの化粧品名はニオイテンジクアオイ油!効果と安全性」を参考に、化粧品成分としてのゼラニウムの特性やはたらき、効果、安全性についてご紹介します。
植物のゼラニウムの特徴と精油としてのゼラニウムの特徴
ゼラニウムはフウロソウ科ペラルゴニウム(テンジクアオイ)属です。
数百種あり、大部分は亜熱帯や熱帯に育つ半耐寒性の多年草ですが、1年草の品種もあります。原産国は南アフリカで、高さ約1mくらいの乾燥に強く丈夫な植物です。
切り込みのある葉に、ピンク色の美しい花を咲かせます。高温多湿になりにくいヨーロッパでは栽培しやすく、街で見かける代表的な園芸植物です。ローズのような華やかな香りが特徴で、精油や香料、化粧品の原料としても使われます。
ゼラニウムのエッセンシャルには、ゲラニオール、シトロネロールやリナロールなど鎮静作用が期待できる成分が含まれており、自律神経のバランスを整える、女性ホルモンのバランスを整えるといった効果が期待できます。
そのため、ストレスによる心身の不調、女性特有の症状やさまざまな更年期症状などを和らげる効果が期待できます。
また、ゼラニウムに含まれるシトロネロールは、虫除けにも効果的で、抗菌・抗ウイルス作用もあります。
ゼラニウムのエッセンシャルオイルは、ダマスクローズなどのバラ成分をはじめ柑橘、樹木、フローラル、ハーブ、スパイス、樹脂系の精油との相性が良いという特徴もあります。
化粧品成分としてのゼラニウム
ゼラニウムの全草から抽出した成分は、化粧品の全成分表示名では、ニオイテンジクアオイ油と記載されます。
医薬部外品としての承認はなく、化粧品成分としては香料や皮膚のコンディショニング剤として、香水、クレンジング料、保湿化粧水、保湿美容液、シャンプー、ボディの乾燥肌対策のアイテム、メイク用品、エイジングケア化粧品などさまざまな化粧品に配合されます。
また、ゼラニウムの花から抽出した成分は、ニオイテンジクアオイ花油で、主に香水に使われ、ニオイテンジクアオイ油ほど多くの種類の化粧品成分としては使われていません。
化粧品成分としてニオイテンジクアオイ油は、主に香りづけの目的で配合されますが、ほかの成分の原料臭を緩和するために使われることもあります。
ゼラニウムに含まれるゲラニオールには、保湿作用のほかに皮脂のコントロールや肌のハリに良い効果、抗菌作用があることが報告されています。保湿ケアや肌悩み、肌老化のケアの主役となるはたらきを期待するものではありませんが、乾燥肌対策をサポートします。
ゼラニウムは、精油としても光毒性や光アレルギー性がなく、使いやすい成分です。ゼラニウムに含まれるゲラニオールは皮膚感作性成分のため、精油としては注意が必要ですが、アレルギー報告例が少ないことが知られています。
また、化粧品での配合量は1%にも満たないので、刺激の心配もほとんどないと考えられます。したがって、どんな肌質の方でも使うことが可能です。
ゼラニウム配合のおすすめのコスメは、「ナールス リジェ パーフェクトマスク」です。
ゼラニウム&ヒト幹細胞培養液配合のバイオセルロース製のシートタイプのフェイスマスクです。
1枚で25mlという、美容液1本分もの美容成分が凝縮されており、老化をはじめさまざまな肌悩みを予防するために役立ちます。
まとめ
化粧品成分としてのゼラニウムの特性やはたらき、効果、安全性についてご紹介しました。
ゼラニウムは、芳香以外にも皮膚コンディショニング剤や化粧品の原料臭を消すことに利用されているため、さまざまなスキンケアアイテムに配合されています。
この記事を参考に、ゼラニウムの特徴や効果を理解して、ゼラニウム配合の化粧品をスキンケアやエイジングケアに上手に取り入れてください。